ヒトクチに海外挙式と言ってもロケーションはさまざま…。
たとえば南の島での素敵な挙式…会場はもちろん冷房がきいていますが、浜辺で撮影となったときに、厚手の化繊でウエストをしぼったA-ラインのドレス、インナーもバッチリ…となると、暑いです。(それでも選んでしまったなら、インナーでアンダーバスト付近を締めつけましょう。きつく締めつけた部分から上は汗をかきにくくなるので、メイク崩れやヘアセットの崩れを多少防ぐことができます)。最近ではヌーブラなどをご利用されるケースも増えてきています。
南国と言っても、ハワイのようにカラっとしたところもあれば、インドネシアの島々のように、高温多湿な地域もあります。シフォンなどは多湿な場所では身体にまとわりついて、せっかくのフワっとした持ち味がいかせないこともあります。
逆に8月下旬ともなれば、薄での長袖ぐらいがちょうどいいロンドンやパリで、ビスチェタイプのドレスだけでは心もとないので、サッとはおれるボレロを準備されるとよいですね。冬ともなればロンドンの朝は8時ぐらいにやっと明るくなってきて、夕方3時にはもう薄暗くなります。日中も空の色はドンヨリしていますから、ギリシャ神話に出てくる女神様のようなデザインでは周りの風景としっくり合いません。やはりクラシックなデザインが合いそうです。
冬の寒さという点では、ニューヨークは相当厳しいです。わたしは耳あてがないと外を歩けないときもありました。サッとはおれて、ウェディングドレスの雰囲気を壊さない、、ということを考えると、。やっぱりファーのケープやボレロの準備が必要です。ウェディング用のかわいらしいフェイクファーってけっこうありますから、お持ちになるとよいと思います。ファーをはおることを考えると、生地もあまりフワフワしたものではないほうが合いますね。
海外挙式では移動による疲労もありますし、日本と同じ気候ではないので、体調を崩すことのないように、現地の気温や湿度、移動距離、撮影環境などを確認の上、ドレスを選びましょう。
ドレス選びは挙式の5~8ケ月前にはご試着を開始しましょう。
サイズオーダーの場合、制作に3ケ月から4ケ月かかります。また、人気のあるドレスはすぐに予約が決まってしまう上に、一度にご試着できる枚数も(ショップによって違いはありますが)そう多くはありません。
1日にまわれるショップの数も多くて3店舗が限界です。直前に探し始めると慌てることになりますから、準備は早目に開始しましょう。